静新21世紀ビジネス塾に行ってきました。「女性が活き活きと活躍する企業づくり」と題した3回シリーズの2回目。「女性の活躍」は目下、第3次ブームの気配で、当事者側から見ると「また、おとこのひとたちがやってますね」的になってしまうのですが、本日の天彦産業、樋口社長のお話しは本物の手応えがありました(すみません、偉そうな言い方で)。
たとえばこんなお話しです。
「先に風土をつくる」
「うちの会社には制度はないんです。各社員の事情に応じた個別対応があるだけ」
「会社の看板は社長だから、人材採用は私が前にでてやる」
「社員の幸せ感にいちばん影響を与えるのは、<この会社で役に立っている>という実感」
「女性のすごさは母性にある。これが今の世の中でいちばん欠けているもの」
「リーマンショックのあと業績が70%ダウンしたときでも、社員にボーナスを出そうとしたら、社員から怒られた。『社長は社員のことが全然わかってない』と」
「人生の大半をこの会社で過ごす社員に対して、経営者は責任がある。会社に貢献してほしいというのではなく、このフィールドで素晴らしい人生を送ってほしい。これが自分の夢」
制度の素晴らしさをいくら訴えても、外側だけ真似しようとすれば真似できてしまう。
そうじゃない本物って、やっぱり、その人の内側から湧き上がってくるものなんだなと
感じました。
当事者としてこれをやっている覚悟、それはすごいと思います。
「後継者をどうするのか?」という会場からの質問に、
「一歩間違えたら、財産すべてを失うような仕事、身内以外には任せられない。
世襲にするしかない」。
…すごく暖かいもの、広くて深い愛情(としか表現できないもの)がありました。
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